母ごころ接骨院

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2020.09.28
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身体を快適に思い通りに動かすためには?

目次

身体を快適に動かすために重要な関節と筋肉の関係

人間の身体はとてもよくできていて、余分なものは一切ないと言われています。
昔は必要ないと言われていた盲腸もホルモンを産生していると言われていたりしています。

ただその身体もバランスが取れて初めて快適に動くことができます。

そこでまず、構造的に快適に違和感・痛みを感じずに動くために安定させたい特に大事な関節と筋肉の関係を説明していきたいと思います。

その関節は

手関節・肩関節・肩甲骨・足関節・膝関節・股関節-腰

の6つです。

その関節をそれぞれ2つ(3つ)の筋肉で安定させることで、バランスよく支えて
スムーズに動かすことが可能になります。

ただ日常生活での習慣やクセで、使いがちな筋肉(がんばり筋)
その反面、使われずに衰えてしまう筋肉(さぼり筋)

に分かれて動くことになってしまいます。その結果
関節は不安定になり最悪の場合ズレていってしまいかねません。

そしてこの状態で動いていると関節に痛みが出たり
運動選手では動きに制限が掛かり運動能力(パフォーマンス)が下がってしまう。

それは避けたいですよね。

関節が安定しバランスがよくなると
●関節に由来する痛みが気にならなくなり、好きなことができる。
●大きく速い動きが出来るようになる。
●最大限の力が発揮できるようになる。
●正確に自分のイメージ通りの動作が可能になる。

それでは、それぞれの関節がどの筋肉で支えられ安定してるのかを
説明していきたいと思います。

手関節を支える筋肉とは?

それは、橈側手根屈筋と尺側手根屈筋です。
あと補助的に手内在筋といわれる筋肉群も働きます。
(手首よりも指側にある筋肉の総称で、腱鞘炎などに関係しています。)

〈橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)〉
 肘の内側~親指の付け根に有る筋で、手のひらを下に向ける時に働きます。

〈尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)〉
 肘の内側~小指の付け根に有る筋で、手のひらを外回しに開く時に働きます。


この筋肉たちがバランスよく使えていると
●手関節の可動域が上がり、結果的に腕のスイングスピードUPへと繋がります。
●手関節・肘関節の不調が気にならなくなる。
●手関節が柔らかくなることで、コントロールのアップに繋がる。
●力が入りやすくなり手を動かすのが楽にできるようになる。

肩関節を支える筋肉とは?

それは、肩甲下筋と上腕三頭筋です。

〈肩甲下筋(けんこうかきん)〉
 肩甲骨の肋骨側~上腕骨の前方に有る筋肉で、肩関節を内旋・水平屈曲するときに働き
 ます。※この筋肉の衰えは腕のしびれに関係することがある。
〈上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)〉
 腕の付け根~肘にある筋肉で、肘を伸ばす、腕の振り上げるときに働きます。
 ※この筋の衰えは肩の後ろの痛みに繋がることがあります。

この筋肉たちがバランスよく使えていると
●肩と肘の可動域が上がる。
●投球時やラケットを使う競技などで痛めやすい肩・肘を守ることができる。
●日常生活でも力が入れやすくなり腕を楽に動かすことができるようになる。

肩甲骨を支える筋肉とは?

それは、前鋸筋と菱形筋です。

〈前鋸筋(ぜんきょきん)〉
 肋骨~肩甲骨に有る筋肉で、腕の振り下ろしの時に働きます。
 ※この筋肉が衰えると首の凝りが起きやすくなる傾向があります。
〈菱形筋(りょうけいきん)〉
 胸椎~肩甲骨の内側に有る筋肉で、腕の振り上げの時に働きます。
 ※この筋肉が衰えると首を後ろに回しづらくなり肩・首の凝りが起きやすくなる傾向が
  あります。

この筋肉たちがバランスよく使えていると
●肩甲骨と首を繋ぐ筋肉がしなやかになる。
●むち打ちなどの首の痛みの改善に繋がりやすい。
●体幹部の筋肉がしっかり固定され働きやすくなる。

足関節支える筋肉とは?

それは、後脛骨筋と腓骨筋です。

〈後脛骨筋(こうけいこつきん)〉
 脛骨の後面~土踏まずにある筋肉で、足を底屈と同時に回外時に働きます。
 ※この筋肉が衰えると、足のアーチが保てなくなり、扁平足に繋がる。
  また親指に力が入りにくくなるので外反母趾に繋がる。
〈腓骨筋(ひこつきん)〉
 腓骨の外側、脛骨の外側~小指の付け根、土踏まずにある筋肉で、
 足を底屈と外反時に働きます。
 ※この筋肉が衰えると、足のアーチが高くなり小指側に体重が乗り捻挫しやすくなる。
  踵への負担が掛かるため踵が痛くなりやすい。

この筋肉たちがバランスよく使えていると
●地面を蹴る時、真っ直ぐ力を加えられるのでジャンプ力が向上する。
●捻挫ぐせ、シンスプリントの改善に繋がりやすい。
●足首が安定することで身体も安定する。

膝関節支える筋肉とは?

それは、内側ハムストリングスと内転筋です。

〈内側ハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋)〉
 座骨の後方~膝の内側にある筋肉で、股関節では大腿の後傾、
 膝関節では下腿を曲げ内旋時に働きます。
 ※この筋肉が衰えると、脛骨が前方に移動し膝の前方の痛み
 (オスグットシュラッター病など)に繋がりやすい。
〈内転筋(ないてんきん)〉
 座骨の前方~膝の内側にある筋肉で、股関節の内転・屈曲・伸展時に働きます。
 ※この筋肉が衰えると、膝が外に捻れて、膝の内側の痛みに繋がりやすい。

この筋肉たちがバランスよく使えていると
●股関節を安定させ足の振り上げ、振り下ろしが楽にできるようになる。
●膝も安定して内・外側にぶれるのを防げる。 

腰・股関節を支える筋肉とは?

それは、腸腰筋と腹横筋です。
あと腹横筋の補助で多裂筋も働きます。

〈腸腰筋(ちょうようきん)〉
 腰椎の前、腸骨の内側~股関節の内側にある筋肉で、股関節を屈曲させて、
 下肢を固定すると脊柱を骨盤の方へ屈曲させるように働きます。
 ※この筋肉が衰えると、腰を反った時に痛みが出やすく、内股になりやすい。
〈腹横筋(ふくおうきん)〉
 最深部にある腹筋でコルセットのようにお腹周りを覆っている。
 腹圧を高め、骨盤を持ち上げる。不安定な姿勢時に姿勢を保つように働きます。
 ※この筋肉が衰えると、腰が丸くなり、ガニ股になりやすい。

この筋肉たちがバランスよく使えていると
●腰と股関節が安定し、痛みや違和感の改善に繋がりやすい。
●殿筋が使いやすくなり、蹴り出しが強く速くなりやすい。
●足の振り上げがスムースになりやすい。
●横隔膜との繋がりができて、呼吸が楽に深くなりやすい。

以上となります。ぜひ日常生活を快適に過ごす手助けになれば幸いです。

今後は、症例報告とともにさらに細かく解説していきたいと思います。


※本ブログの内容は全て個人の感想です。全ての方に必ず効果があることを保証するもの
 ではありません。効果には個人差があります。

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